第51回日本超音波検査学会学術集会
大会長 菊地 実
(日本医療大学)
この度、第51回日本超音波検査学会学術集会を2026年6月27日~28日の会期で、札幌コンベンションセンター(北海道札幌市)において開催する運びとなりました。
本学術集会の大会テーマは、『Sonographer’s Fantasy』といたしました。学会の大会テーマがファンタジー?と不思議に感じるかもしれませんが、ファンタジーは空想や想像力によって生み出された物語や世界観を指す言葉です。私がエコーを始めた30年前の画像は、ノイズが多く砂嵐のようで、CTスキャンと比べると分解能はかなり劣っていましたが、現在は装置の発展によりに画質が飛躍的に向上し、他モダリティーに劣るなどということはありません。むしろ見えすぎて何が写っているのか病理組織と比べるくらいです。また、断層像だけでなく、微細な血流や組織の硬さなどもエコーで評価することが可能となり、もっと見れたらいいな、こんなことができたらいいなと思っていたことがつぎつぎと叶う時代となり、エコーはファンタジーだと感じています。そんなソノグラファーの空想は、未来に向かってどんどん進んでいく、どこまでも夢が広がる、そんな想いを込めてこの大会テーマにいたしました。JSS51は、ファンタジーな気持ちを抱く、仲間たちの集いにしたいと思っております。
本学術集会では、一般演題発表、教育講演、パネルディスカッション、企業セミナーと特別な企画を考えております。特別な企画のひとつには、『手ぶらでポスター』があります。ポスターセッションは本学会では馴染みが少ないですが、ポスター発表が活発に行われ、多くの参加者が自由に意見交換をしている学会もあります。ポスターの良さは、他のプログラムを気にすることなく自分の空き時間にじっくり閲覧できること、プレゼンタイムでは発表者と近いため気軽に質問や意見交換ができることですが、欠点として印刷費や運搬の問題があります。そこで印刷は大会事務局で行い、手ぶらで会場にきてもらう企画を予定しています。詳細につきましては本ホームページでご案内いたします。
札幌での本学会の学術集会は14年ぶりの開催となります。
6月の北海道は、梅雨もなくとても爽やかで、一年でもっとも過ごしやすい季節を迎えます。
参加者のみなさまの心に残るような学術集会となるよう、実行委員と共に企画、運営に全力を尽くします。
皆様、多数のご参加、ならびにご支援を心よりお願い申し上げます。
© 2025 The 51st Annual Scientific Meeting of Japanese Society of Sonographers